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中国駐在員報告
2012年4月 社会・時事 駐在員 : 野村芳一
読書好きな私が、静岡の街が好きな理由の一つに、書店が多いということがある。
しかし、ネットの普及、若者の活字離れなどにより、書店の経営は楽ではないようだが、ここ中国でも同様のようである。
上海市新聞出版局は3月28日、2015年までに毎年1500万元の補助金を出版産業に投入し、このうち500万元を市内の民営書店を対象に助成すると発表した。店舗の賃貸料や人件費コストの上昇などから、経営が悪化した書店が閉店する動きが出ており、街から本屋がなくなるとの市民の不安に応えた助成策が打ち出されたものだ。
上海の地元紙では、長く市民に親しまれてきた書店の閉店を伝えたばかりだが、場所を移して再オープンすることになったことを好意的な口調で伝えている。
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