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台湾駐在員報告

2015年2月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


 その年の世相を代表する漢字というものが、台湾にもある。日本の2014年を表す漢字は「税」となったが、台湾では「黒」が選ばれた。
 台湾現地四大紙の一紙(聯合報)と徐元智先生紀念基金会が共催で実施するその年の世相を代表する漢字を選ぶ活動は、今年で7年目を迎える。有識者によって予め選ばれた漢字の中から、一般に選んでもらうという手順で、得票数が最も多い漢字がその年の漢字となる。
過去に選ばれた漢字は、乱(2008年)、盼(2009年。望むの意)、淡(2010年)、讃(2011年)、憂(2012年)、假(2013年。偽物の意)であるが、その年を台湾の方々がどのように感じていたのかがうかがえる。
今年選ばれた「黒」は、実は2013年には2位に選ばれているが、日本にも「ブラック企業」という言葉があるように、今年の台湾も違法なラードが市場に出回るなど、昨年に引続き「食の安全」に揺れた年だったことを反映していると言える。ちなみに、2014年の2位以下には、油、怒、食、偽、混、怨、崩といった、負のイメージを思わせる漢字が並んでおり、悲しいことだが、日本と通じるものがあるように感じる。
 台湾の方の食に対する意識は強い。朝食から外食ということが普通であるから、どのような食材で調理しているのかにも関心が高いのである。
昨年の夏から暮れにかけ、事務所近くに「やよい亭」や「くら寿司」が開店した。やよい亭の定食の価格帯は、300元(約1,140円)台が中心で、一般的な食堂が提供するものに比べると約2倍から3倍の価格になるが、いつ行っても空いている席は少ない。くら寿司(一皿40元(約150円))に至っては、平日・休日問わず行列ができるほどである。
日本から台湾への投資は、かつてのような製造業中心から、今や全国チェーンであるか地方発であるかを問わず、サービス業が中心となっている。日本ブランドへ向けられる信頼は、工業製品に限らず日本の食にも向けられている。牛丼、うどん、しゃぶしゃぶ、とんかつ等、今や様々な日本の食が台湾で普通に食べられているが、これは台湾の方の日本食への厚い信頼に裏打ちされた結果であると言えるのである。


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