東南アジア駐在員報告
2019年2月 社会・時事 駐在員 : 芦澤 裕之
タイで若者に一番人気のあるスポーツはサッカーである。タイにはプロリーグがあり、ヨーロッパリーグのテレビ中継も人気だ。また、日本のJリーグは2012年からアジア戦略を進めており、2017年からはタイの有名選手がJリーグに加入したことを背景に、タイでのテレビ中継が始まっている。こうした動きに合わせて、清水エスパルスもタイでのPR活動を行っており、2016年からタイの旅行博の静岡県ブースに参加し、協働PRを実施している。
エスパルスのタイでの取組は、単に誘客活動に留まらない。2017年からは、社会貢献活動の一環として、児童養護施設の子供たちを招待したサッカークリニックを開催している。2018年12月には3回目のクリニックが開催され、トップリーグの選手たちがタイの子供たちとサッカーを楽しんだ。本県が誇るスポーツ文化であるサッカーが、タイとの交流の懸け橋になってくれたら、県民としてこんなに嬉しいことはない。
タイと静岡との人的交流では、江戸時代に静岡からアユタヤに渡ったとされる山田長政が最も有名であるが、もしプロサッカー選手の交流が始まったら、その座を明け渡すことになるかもしれない。
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