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東南アジア駐在員報告2004年10月 経済 シンガポール 静岡の魅力発信 農産物・音楽・観光
まず、農産物情報の発信で、9月16日から22日までの1週間、RE&S Enterprises Pte Ltd(*1)が新規オープンした日本新鮮マーケットの一角に、静岡コーナーとして、静岡産の農産物16種(マスクメロン、桜えび、わさび、練り物、海産物)を、展示・販売したものである。 今回は、日本鮮魚市場の新規オープンと併設の回転すしの改装オープンが行われたが、昨年「新ばしそば」(2003年10月号の駐在員トピックス「SHIZUOKA・SYDNEY・SINGAPORE新ばしオープン」として報告*2)がオープンした際の積極的な宣伝がもたらしたマイナス効果(客が殺到し、長い行列が出来るなど、結果として多くのクレームを招いたこと)の反省に立ち、消極的な広報(ほとんど宣伝をせず、口コミにより徐々に広める戦略)でスタートを切った。それでも、初日はかなりの賑わいで、静岡コーナーに用意した40個のマスクメロン、1個58シンガポールドル(約3,800円)も数日で大半が売れた。 今回は富士山のパネルを貸すという広報のみの協力であったが、バイヤーとの面識も出来たので、意欲のある方には是非、バイヤーを紹介したいと考えている。 次に、音楽による発信である。25日の土曜日、シンガポールを代表する文化施設エスプラネード(湖畔の散歩道の意)のコンサートホールにおいて、第13回Asia Oceania Junior Original Concert 2004が行われた。このコンサートはヤマハの主催で、1991年にシンガポールで最初に開催され、以後、アジアオセアニア地域で巡回開催し、今回再びシンガポールに戻って来た。世界共通の言葉、ミュージックを広めるために、この地域でも静岡県企業が活躍し、企業イメージを高めている。 最後に、観光の発信として、9月24日から26日に行われたシンガポールの旅行業者で組織するNATAS(National Association of Travel Agents Singapore)フェア(年数回、週末の3日間、大規模な旅行展示を開催)において、浜名湖花博のラストPRをJTBが行った。 これは、JTBに6月末から9月末までの間、「浜名湖花博への見学者モデルコースの作成」、「店頭来客者への勧誘」、「その他誘客に繋がる広告」を委託した所、今回のNATASフェアを活用したものである。今回のフェアで目に付いたのは、シンガポールでも人気が高い北海道へのツアーの売り込みを多くのエージェントが行っていたことである。今後の課題として、富士・箱根、富士の見える宿・温泉など、広域的な取組みが必要と感じた。
RE&S Enterprises Pte Ltd ホームページ http://www.res.com.sg *2 静岡県東南アジア駐在員事務所ホームページを参照下さい。 |
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