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中国駐在員報告

2007年10月 社会・時事
駐在員 : 若田部 孝


日中国交回復35周年コンサート〜音楽を通じた日中の懸け橋〜


 今年9月29日は、35年前、当時の田中角栄首相と周恩来首相が日中共同声明に調印した日である。この日に合わせ、日本と中国では相互の交流を一層促進するため、文化、観光交流など幅広いイベントが両国で開催されている。
 ここ上海では、ジャパンウィークの一環として、9月23日から26日まで上海市浦東にある東方明珠テレビ塔前で観光イベントなどが実施された。そして、最大のメインイベントが29日に、中国で最も美しいといわれている上海東方芸術センターで開催された「日中携手・世紀同行2007」というコンサートで、中国中央電視台により中国全土に放映された。
 このコンサートの主演は、上海音楽学院の教授でもある日本の歌手の谷村新司さん、共演は日本側が平原綾香さん、中国側は有名な女性歌手である毛阿敏さんと若手男性歌手の毛寧さんであった。
 2,000人が収容できるコンサートホールには、日本人、中国人が大勢集まり、主催者として日本側から前外務副大臣、中国側からは中国人民対外友好協会副会長が代表として出席され、来賓として竹中平蔵元大臣や中国の要人も列席した中、コンサートが始まった。オープニングには両国の少年少女合唱団がそれぞれの国を代表する唱歌を合唱した。
 主演の谷村新司さんや共演の歌手の皆さんも、いろいろな日中間のエピソードなどを話されながら、次々に素晴らしい歌を歌い続けた。観衆は、日中それぞれの歌声に聞き惚れ、会場全体が日本と中国両国の心の交流の場になったような感じであった。
 最後に、谷村さんの「昴(すばる)」が朗々と歌い上げられると、会場はアンコールの拍手で一杯となった。このアンコールに応えるエンディングは、最初に日中少年少女合唱団の歌声から始まった。中国側合唱団は、手拍子を伴奏に合唱し、日本側は合唱団の少女2人のピアノ連弾の伴奏で合唱し、その後、谷村さんが共演された方々と一緒に合唱団も交え歌い、フィナーレとなった。
 私の座席は、コンサートホールの後方側、出演者やオーケストラの斜め後方であり、オーケストラの真後ろの少年少女合唱団が目の前に位置する座席である。この場所からは、出演者と観客が一緒に見えるため、本当にコンサートそのものの中に自分の気持ちが溶け込めるようだった。プロの歌手たちの歌は実に聴き応えがあったが、目の前で一生懸命に歌う合唱団の少年少女たちの姿には本当に感動させられた。観衆も同じで、合唱が終わるとホールが割れんばかりの拍手喝さいであった。今年は日中国交回復35年目の年であるが、この子供達が大人になった時、さらに両国が固いきずなで結ばれ、友好の輪が広がっていてほしいと切実に思った。


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