東南アジア駐在員報告
2016年10月 行政 駐在員 : 芦澤裕之
近年、シンガポールと静岡との学生交流が盛んになってきている。本年9月には、ナンヤンポリテクニークで日本語を学ぶ学生26人が静岡を訪れ、10月にはテマセクポリテクニークで料理を学ぶ学生40人が静岡を訪れる予定となっている。(ポリテクニークとは、日本の高等専門学校に相当する。)
静岡からは今年度、高校では科学技術高校、三島北高校、浜松東高校、榛原高校などが、大学では聖隷クリストファー大学などがシンガポールを訪れ、各校ごと様々なテーマに沿った研修や交流を実施している。
当事務所では、学校からの依頼に応じて、シンガポールの学生には静岡について、逆に静岡の学生にはシンガポールについての講義を行うことがある。9月8日には、ナンヤンポリテクニークを訪問して医療、介護の研修を行う聖隷クリストファー大学の学生に対し、シンガポールの概要に関する講義を行った。
一人当たりのGDPは日本をはるかに上回り、都市開発が進んだシンガポールを体感し、圧倒されている様子の学生に対し、シンガポールにも日本と同様、少子化問題や格差問題があることや、そうした問題に対処するには相互の取組がヒントになるのではないかという趣旨の講義をしたところ、「人種間の対立はあるのか」や「社会問題に対するシンガポール人の反応は」など、多くの積極的な質問を受けた。こうした学生たちとの意見交換を通じて、海外での現場学習の大切さを実感させられた。
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