中国駐在員報告
2017年2月 社会・時事 駐在員 : 土屋岳久
2017年1月6日付の浙江省の主要新聞「銭江晩報」(せんこうばんぽう)に、杭州市の地下鉄1号線を杭州蕭山空港まで延伸する工事が始まったとの記事が掲載された。
杭州には現在、1号線、2号線、4号線の3路線、総延長距離82kmの地下鉄が走っている。今回の工事では1号線に5つの駅を新設する予定で、2019年末の完成を目指している。この路線が完成すると、杭州蕭山空港から市街地まで地下鉄1本で結ばれることになり、富士山静岡空港から杭州蕭山空港への直行便を利用する人にとってもメリットが大きい。
中国の都市部では地下鉄の建設が盛んに進められている。現在、北京には19路線(総延長距離568km)、上海には12路線(総延長距離546km)の地下鉄が整備されているが、北京では2021年までに新規8路線に加え、既存路線の延伸を含め総延長距離998.5kmにするとの計画が発表されており、また上海では新規6路線の建設が計画されている。
中国の地下鉄はこのように路線網が充実しているだけでなく、運賃も安い。例えば、上海浦東空港から上海虹橋空港まで距離は約60km、時間にして80分かかるが、運賃はたったの8元(約132円)である。
市民の足として気軽に利用できる地下鉄網の拡充とともに広がっていく中国の都市の発展を、今後も肌で感じていきたい。
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