中国駐在員報告
2019年3月 経済 駐在員 : 土屋 岳久
中国は世界で最も輸入規制が厳しいといわれている。日本の食品等についても、東日本大震災後に施行された輸入規制により、現在も福島、栃木、群馬、茨城、千葉、宮城、長野、埼玉、東京、新潟の10都県産の全ての食品は輸入停止となっている。また10都県以外の産品でも動植物検疫によって、りんご、なし、茶、コメを除く全ての青果物及び畜産物の輸入が禁止となっている。
ただし、りんご、なし、茶については放射性物質検査証明書の様式について日中政府間で検査項目の合意がとれていないため実質輸入停止となっており、コメについても中国側指定施設での精米・燻蒸が必要等の制約がついている。
しかし、昨年5月の李克強国務院総理の訪日の際に、10都県に含まれている新潟のコメが規制から除外され、7年間動きのなかった輸入規制に穴を穿つ形になった。
今年の6月には習近平国家主席が訪日するとの話もあり、そこで何らかの形で輸入規制緩和が行われるのではないかとの期待もある。本県も茶の規制緩和が行われることを期待し、その場合に備えて中国における茶に関する市場調査などを実施し、輸出を望む県内企業へのサポートができるよう準備をしていく。
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