東南アジア駐在員報告
2017年2月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
12月上旬、シンガポールで行われた日本酒の生酒イベントに参加した。このイベントでは、キーケグ(Keykeg)という生樽を使って、生ビールのようにサーバーから1杯ずつ提供される生酒がお披露目された。
キーケグとは、最新技術を使って作られた、ペットボトル素材の使い捨て容器である。これを使うとビール、ワイン、日本酒などを、酒蔵で詰められてからお店で提供されるまで、一度も空気に触れることなく運搬することができるそうだ。
これまで生酒といえば瓶詰しかなかったので、お店でも家庭でも開封したら飲み切る必要があったが、この技術革新により、消費者はお店で色々な生酒を一杯ずつ飲み比べすることができるようになった。日本で酒蔵見学をした際に「しぼりたて」の生酒を試飲させていただくのは、酒好きにとって最高の瞬間であるが、あの体験が海外でも可能になった。
当イベントの仕掛け人によると、このキーケグのサービスは日本国内ではなくシンガポールで開始し、まず海外でブームを作ってから日本に「逆輸入」したい、とのことだった。シンガポールで静岡のおいしい地酒を浸透させるため、県内関係者へのこの取組の情報提供を進めていきたい。
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