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中国駐在員報告2003年8月 行政 上海、猛暑で電力不足が続く
上海市の総発電量は900万キロワット。この夏の電力負荷は過去最高の1,337万キロワットまでに上昇し、近隣省から送電を受けているが、常時100万キロワット分が不足気味で、しかも最近は近隣の省でも電力不足の傾向が強まり、送電もままならない状況になっている。このような状況を受けて、上海市経済委員会は7月29日に緊急会議を招集し、市民への影響を最小限にとどめるため、工業用電力の供給制限をさらに強化することを決めた。今までも市内約800の企業に工場の一部操業停止を求めたほか、300社にピーク時の電力供給制限(停電含む)を実施してきたが、さらに1,000社以上に電力供給制限を行うことにした。しかしこれらの措置を採っても、今後も停電が発生する可能性は十分あると見ており、市民に節電を呼び掛ける一方で、観光名所である外灘(バンド)などのライトアップ中止など節電対策を進めている。 一方、エアコンの売上は記録的な伸びを示している。7月当初に比べると販売台数は1ヶ月足らずで一気に4倍に膨れ上がっており、中国の大手家電メーカーでは、1日の販売台数が平均3万台に達し、7月15日には過去最高の6万台を記録したとのこと。 |
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