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中国駐在員報告

2006年3月 その他
駐在員 : 小杉長生


    中国の観光政策

    第3回WTF(World Travel Fair)が、2006年3月30日から4月2日まで上海で開催される。このフェアはGDPが年9%以上の成長を続け、所得が増加する中、更に観光需要を高めるため、中国で一番豊かな地域である上海及びその周辺をターゲットとして行われるものである。
    会場は、高級ブランドを扱うショッピングセンターや高級ホテル等が周りにある上海市の中心部、延安路にある上海展覧中心である。
    今回は、70以上の海外からの出展を含め、400以上の出展が見込まれている。昨年の入場者数は約5万人、旅行業者が約8千人で、今年はそれを上回ると予想されている。
    静岡県は昨年に引き続き出展する。日本からは静岡県を含め10の自治体及び13の旅行業者等が出展する。
    中国政府は2006年から2010年までの第11次5ヵ年計画において、観光業を基幹産業の一つとして成長させることを目標にしている。目標数値でみると、海外からの来訪者数の年平均増加率を8%、海外からの来訪者による観光収入の年成長率を12%としている。また、2010年には、海外からの来訪者による観光収入を530億米ドル、中国国内の旅行者からの収入も含めた観光全体の収入を1兆2,700億元(19兆500億円)とする目標を掲げている。
    海外からの来訪者数は、新型肺炎SARSにより一時的な打撃を受けたものの、1999年の7,280万人から2004年の10,904万人に増加した。それに伴い、観光収入も1999年の141億米ドルから2004年には257億米ドルに増えており、2005年もそれぞれ10%以上の増加が見込まれている。
    中国政府は経済政策の重要課題の一つである内需拡大を、観光消費により推し進める考えである。また、訪中した外国人に対し、中国に好感をもたせることにより、国際的なイメージアップを図ることも併せて考えている。
    中国では、2008年に北京オリンピック、2010年に上海万博と国際的ビッグイベントが続けて開催される。中国政府は、この機会を活用し、国の内外から観光客を呼び込もうと、現在集中的に社会資本の充実を図っている。この社会資本への投資が、国内問題である農民対策の一環としての雇用拡大にも繋がるなど、副次的な効果も生み出している。
    「浜名湖花博」及び「愛知万博」の観光業に対する効果は、大きなものがあったことは、既に承知されている。これらのイベントの開催は、中国の観光業の発展に大きく貢献することであろう。
    このように、中国の外国人観光客誘致は、強力な中央政府の指導により進められている。一方、日本の中国人観光客誘致は、各自治体・旅行業者が個別に行っているが、「温泉、料理、安い」をコンセプトとしたパッケージツアー等の売込みが多い。同じコンセプトの商品は中国人に対するアピール度が低く、集客力が弱い。静岡県としては新たな誘致方法を早急に検討し、速やかに実行する必要性を強く感じる。


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