韓国駐在員報告
2016年5月 経済
駐在員 ： 野原 靖
４月30日、三星（サムスン）電子はモノのインターネット（ＩoＴ）技術を活かした冷蔵庫を発売した。スマート冷蔵庫「ファミリーハブ」（850リットル）は、ＩoＴ技術を基盤にした食材管理や調理補助、食材購入サポート、音楽やテレビを楽しむことのできるエンターテインメント機能などを備えている。この新商品冷蔵庫の内部には、カメラ３台が取り付けられており、消費者はいつでもスマートフォンを通じて冷蔵庫の内部を確認できる。スーパーで買い物をするたびに、「卵はどれぐらい残っているか」、「牛乳は切れていないか」など気にしなくても、貯蔵された食料品ごとに賞味期限を設定しておけば、「食品４個の賞味期限が３日後に切れます」といったように知らせてくれる。必要な食材がなくなった場合も、サムソンと連携したオンラインショップでの購入を促す通知がスマートフォンに届く。新製品冷蔵庫には、有名シェフたちが自ら調理法を紹介する動画や１万件余りの調理法が保存されており、消費者らは冷蔵庫のスピーカーから説明を聞き簡単に料理を作ることができる。今後同社は、世界各国の企業とのパートナーシップを拡大しながら、各国の冷蔵庫マーケットシェアを増やしていく計画。価格は約650万ウォン（約65万円）。
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