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ヨーロッパ駐在員報告
2000年12月 経済 駐在員 : 森貴志
英国スーパーのクリスマスイヴ商法
英国のクリスマスイブ(12月24日)では、日本の大みそかのように買い物客がごちそうの素材を求めてスーパーマーケットに殺到するのが通例となっている。
しかし今年はイブが日曜日に当たり営業時間が法で定められた6時間に限定されることから、一部スーパーでは少しでも売り上げを伸ばそうと苦肉の策を考えている。
日曜日のスーパーの営業時間は通常午前10時から午後4時までとなっているが、同国大手スーパーのセインズベリーズとアスダは、12月24日の“開店”時間を午前9時半とすることを決めた。ただし客は商品をカートに入れることはできるものの、レジで支払いができるのはいつも通り午前10時から6時間。つまり両スーパーは独自の法解釈により営業時間を事実上30分間延長する作戦なのである。
これについてアスダのスポークスマンは「これが法に違反しているとは思わない」と話しており、また同国内務省は、「この行為が違反になるのかどうかは法の解釈によって異なる。判断は各地方行政当局に任せる」としている。
一方、他の大手スーパーであるテスコは、同社が行った事前調査の結果を分析中で営業時間を“延長”するかどうかは未決定としている。またセーフウェイは通常通り6時間の営業を行う予定という。
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