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東南アジア駐在員報告
2012年5月 経済 駐在員 : 長谷川卓
4月17日〜20日、アジア最大規模の食品・ホテル業界向け展示会「フード・アンド・ホテル・アジア(FHA)2012」が、シンガポールエキスポにて開催された。FHAは隔年で開催されており、今回も前回2010年同様シンガポールエキスポの全ホールを使用しての最大規模の開催となった。展示は食品、食品製造機械、調理器、食器、ホテル・レストランなど、食品に関連するハード、ソフトを問わずに、すべてが出展対象となっている。
各国が大規模パビリオンを出展する中で、日本は前回に引き続き国としては不参加。お祭りに参加しない寂しさとともに、原発事故による苦しい状況だからこそ国を挙げて、参加すべきではとも感じた。
このような中、静岡県からは、浜松信用金庫が「おいしい遠州協議会」を組織してブース出展し、取引先企業8社が参加。また、ハラダ製茶(島田市)が初出展、静岡産業社(静岡市)シンガポール現地法人Japan Pack System社が前回に引き続き、単独で出展した。
前回、特産の柚子(ゆず)とその関連商品だけで出展した高知県が、その後マレーシア大手飲料メーカーと柚子ジュースの原料販売契約に成功している。本気で取り組めばアジア市場開拓へのゲートウェイとなり得る展示会だけに、今回参加した静岡県企業の今後の商談成約に期待したい。
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