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台湾駐在員報告

2024年3月 社会・時事
駐在員 : 市川 美奈子


 台湾では、旧暦の1月15日は「元宵節(げんしょうせつ)」と言われ、各地でさまざまな祭りが開催される。とりわけ多いのが「ランタンフェスティバル」だ。しかしこの「ランタン」、実は2種類あることを御存知だろうか。
 ひとつは、巨大なオブジェをライトアップするタイプ。青森の「ねぶた」のようなものだ。オブジェの高さは、大きいものだと20メートルを超すこともある。その年の干支をモチーフにすることが多く、今年は龍のランタンがたくさん見られた。
 もうひとつは、新北市の「平渓区(へいけいく)」という山間地で飛ばすことができるランタン。こちらのランタンは大人がすっぽりと入るくらいの大きさで、紙製。下から火を入れると熱気球の原理で空に上がっていくので、上述のランタンと区別するために「スカイランタン」とも言われている。三国時代の軍師である諸葛亮が、遠く離れた軍の情勢を伝えるために打ち上げたのが由来だそうだ。
 平渓区では毎年、元宵節の前後に「平渓ランタンフェスティバル」が行われている。26年目を迎えた今年は2月17日と24日に開催され、合計2,000個以上のランタンが放たれた。無数のランタンが一斉に夜空へと舞い上がる様は、非常に幻想的だった。 
 ただ、いかんせん山間地である。実は平渓区の人口はわずか4,000人。一方で同イベントの来場者数は、数万人ともそれ以上とも言われている。たった1日(厳密にはわずか数時間)で山間地に大量の観光客が殺到するため、平渓区を管轄する新北市政府が、全力を挙げて同イベントに対応している。交通が不便な場所であるためシャトルバスの確保が不可欠であるし、火を使うイベントであるため、消防局の協力も欠かせない(小職の隣にいた人たちのランタンは、残念ながら放つ直前に燃えてしまい、消防士が消火活動にあたっていた)。
 同イベントを無事故で終えるためには、各所との相当の調整と連携が必要に違いない。行政職員として、主催者の苦労と熱意に頭が下がる思いだった。


【平渓ランタンフェスティバル】


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