中国駐在員報告
2003年11月 経済
駐在員 ： 外山 敬三
成長を続ける中国自動車産業
- 中国汽車工業協会によると、1月から9月の自動車生産台数は319万8,900台に達し、昨年同期を35.8％上回った。販売台数は311万8,300台で同30.2％の増加となり、製造・販売ともに30％台の成長を続けている。中でも乗用車の伸びが一番大きく、生産台数140万9,800台（87.2％増）、販売台数134万1,000台（同68.8％増）であった。
日本の大手自動車メーカーもすべてが中国で生産を行うなど、急成長を続けている自動車産業であるが、国家発展計画委員会の張秘書長は、向こう5年の中国自動車市場は供給過剰は確実であると警告を発した。同秘書長によると2007年に自動車需要が年600万台に達し、世界第2位の需要規模に届くとしたうえで、現在の増産計画から見て、07〜09年には年間生産台数は1500万台の規模に達すると推定し、銀行と自動車メーカーに対して「正確に市場を判断するように希望する」と意見表明した。
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