東南アジア駐在員報告



2003年10月 社会・時事
駐在員 : 橋本勝弘


シンガポール シンガポール国立劇場「エスプラネード」の初年度の決算は赤字 

    昨年10月にオープンした東南アジア最大級といわれる総合舞台芸術施設「エスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイ」がこのほど発表した今年3月までの決算報告によると、チケット売上と政府補助金による収入額4,063万シンガポールドルに対して、支出額4,430万シンガポールドルで、367万シンガポールドル(約2億5千万円)の赤字となった。この赤字額は当初予想よりも低いと発表している。
    「エスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイ」は、名前のとおり、シンガポール川がマリーナベイに流れ込む海辺の、対岸にマーライオンを望む絶好な場所(正確にはマーライオンを移築)に建設された。ニックネームは「ドリアン劇場」で、これは建物の形がシンガポーリアンの大好物、果物の大様「ドリアン」に似ているためである。(写真が静岡県東南アジア駐在員事務所のホームページに掲載されています。「最近のトピックス(2002年9月〜03年1月)」アドレスhttp://www.pref.shizuoka.jp/syoukou/syo-119/asia/what_new/new_topics_9.htm
    建設コストは6億シンガポールドル(約420億円、大半が国の補助金)で、劇場内には1,600席のコンサートホール、2,000席の劇場、220席と250席の小劇場、それに300mのマリーナ湾ウォーターフロントに面する野外劇場からなる。
    ロケーションの良さもあってか、若者を中心に多くの人が集う人気スポットとして、すっかり定着した感がある。
    静岡県においても、文化・スポーツ施設管理費の赤字額が税収の1%未満と公表されたが、文化芸術施設の評価は、文化、芸術の振興と併せて、人が集う場所であることも大きな要素であると感じる。

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