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ヨーロッパ駐在員報告
2001年1月 政治 駐在員 : 森貴志
ロシア大統領厳寒の演説
就任1年目を国民の圧倒的支持を受けて乗り切ったプーチン・ロシア大統領は、年末恒例の演説を歴代の指導者としては初めて屋外で行ない話題を呼んでいる。演説当日夜は零下15度の厳寒にもかかわらず、「新世紀を新たなスタイルで迎える」というアイディアが大統領の気に入ったようだ。
1月4日付のモスコフスキー・コムソモーレツ紙によると、大みそかの午後11時55分から放送された演説が収録されたのは12月26日。屋外でという案には当初、クレムリンでも「あまりに突飛」と異論が出たが、大統領自身が最終的に決断したという。
録画は12分ほどで済んだが、大統領は見る見る凍え、収録後、かじかんだ両手を必死にこすって暖めたほど。その甲斐あってか、「大統領は国民からそう遠くない場所に身を置いた」(同紙)と好評で、思わぬ”演出効果”もあったようである。
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