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台湾駐在員報告

2016年2月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


このコーナーの毎年恒例となったその年の世相を代表する台湾の漢字を紹介したい。日本の2015年を表す漢字は「安」となったが、台湾では「換」が選ばれた。

台湾現地四大紙の一紙(聯合報)と徐元智先生紀念基金会が共催で実施するその年の世相を代表する漢字を選ぶ活動は、2015年で8年目を迎える。有識者によって予め選ばれた漢字の中から、一般に選んでもらうという手順で、得票数が最も多い漢字がその年の漢字となる。

過去に選ばれた漢字は、乱(2008年)、盼(2009年。望むの意)、淡(2010年)、讃(2011年)、憂(2012年)、假(2013年。偽物の意)、黒(2014年)であるが、その年を台湾の方々がどのように感じていたのかがうかがえる。

2015年に選ばれた「換」からは、台湾の人々の現状に対する不満と変化を望む気持ちが読み取れる。この調査は、4年に一度の総統選挙を迎える前の月(2015年12月)に行われ、最大野党の民主進歩党(民進党)による政権交代の機運が盛り上がっている中で行われたことも「換」が選ばれた背景にあると言える。ちなみに、2015年を表す漢字の2位以下には、変、騙(だます)、祈、痛、選、茫(ぼう。意識などがぼんやりしている様子)といった、痛みや不安から逃れ希望に向かって能動的に動いていく様子を連想させる漢字が並んでいる。

話は「換」わるが、台湾の冬は、中国大陸から寒気が南下し、台北市などの北部では、気温10度前後の時雨れ模様の天気が続く。時折、北西の季節風とともに中国大陸の空気が運ばれてくるが、ありがたくない微小粒子状物質、いわゆる“PM2.5”までもが一緒に飛来する。2015年12月中旬以降、台湾全土の計76か所の観測地点のうち、その殆どで10段階のうち最悪の「非常に高い」ランクに到達する日もあり、政府はマスク着用や外出制限を呼び掛け、一部の自治体では小中学校に対して屋外の体育の授業などを控えるように求める事態となっている。私もPM2.5を95%捕集できるマスクとやらを準備し、空気が「換」わるのを待つ日々が続いている。


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