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中国駐在員報告2005年2月 経済 中国における企業ブランドと好きなブランド
この選定は、全国36大学のMBAやエグゼクティブMBAで学ぶビジネスマンを対象に、候補企業307社の中からアンケート調査で選んだものである。 選ぶポイントには「社会的責任感」、「管理水準」、「企業イメージ」、「創造性」、「潜在能力」、「戦略的能力」などが挙げられている。しかし、このランクインした企業を日本人の眼で見ると、「社会的責任感」と「管理水準」の項目で疑問に思うような企業もある。 所得水準が上がるにつれ、自動車の数が増加するのは日本と同様で、高速道路の新設や道路改良などの建設が急ピッチで進められている。しかし、道路整備の進捗以上に自動車の増加は進んでおり、昨年の中国の自動車生産台数は中国汽車工業協会の調べによると、前年比14.1%増の507万500台、また販売台数も前年比15.5%増の507万1,100台で、ともに始めて500万台を突破した。乗用車は生産・販売とも前年の伸び率を下回ったが、それでも生産台数は12%増の231万6,300台、販売台数は15.2%増の232万6,500台であった。 高所得かつ資産家にとって好きなブランドの車と言うと、超豪華車で「ベントレー」、豪華車で「BMW」、ビジネス車で「ビュイック」となっている。これらは中国企業家の資産額ランキングを発表しているレポート紙が「好きなブランド」を調査した結果である。それ以外の好まれるブランドは、国内航空会社では「中国国際航空」、海外航空会社は「シンガポール航空」、腕時計は「ローレックス」、服は「アルマーニ」と海外ブランドが並んでいる。 中国人のブランド好きは日本人以上かもしれない。よく日本製品は高価格でも品質が良いので中国でも販売できると言われるが、その製品がブランドとしての位置を確立していないと難しいと思われる。ホンダ、日産、トヨタを比較すると、ホンダブランドは若い女性でも知られているが、日産、トヨタとなるとやはり車を所有できる層でないとあまり知られていないようである。 |
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