東南アジア駐在員報告
2019年3月 経済 駐在員 : 竹田 敏彦
1月初旬にバンコク郊外の泰日工業大学で開催された学生向けの就職フェアに参加した。
県では昨年1月に同大学と産業人材分野での協力を定めた覚書に調印したが、この覚書に基づいて、毎年同大学が実施するジョブフェアで静岡県企業向けのブースを提供いただいている。
新しく完成した校舎で開催された今年のジョブフェアには、大学3〜4年生1,000名と日系企業120社が参加した。ブース出展した県関係企業6社も学生に向けて各社の事業内容、将来性や職場の魅力を熱心にPRしていた。
タイでは大学を卒業してから仕事を探す学生が多いためか、企業ブースを回る学生たちから緊張感はあまり感じられなかった。リクルートスーツを着て真剣な表情で就職活動に臨む日本の大学生と大きく違う印象だ。
タイに進出する県内企業は約150社とアセアン全域で最も多い。一方、タイの人材マーケットを見ると失業率は1%と低く、大学生の希望する就職先には、サイアム・セメント、PPT(旧タイ石油公社)といった国内大手やグーグル、トヨタなど世界的企業が並ぶ。県内の中小企業にとって、能力ある人材を獲得するのは簡単ではない状況だ。このような環境にある県内企業をサポートするため、引き続き有能な人材を輩出する現地高等教育機関との連携に注力していく。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|