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中国駐在員報告

2014年4月 行政
駐在員 : 野村 芳一


2月22日と23日の二日間、徐霞客(じょかきゃく)旅行商商会の2014年の年会に、上海の旅行社に勧められて参加した。徐霞客旅行商商会というのは、日本でもよくあるような所謂業界団体で、旅行業界内での情報交換や事業の提携などを行うため親睦を深めようという団体である。今回は、事業報告や役員などを決める年に一度の総会で、静岡県の観光についてPRする機会を提供するということで参加したものである。
 団体の名前に付けられた徐霞客とは、明代の旅行家で、彼の著作「徐霞客游記」は、中国では大変有名な旅行記である。徐霞客は、現在の江蘇省江陰市の生まれで、父親の影響を受け、幼い時から地理、歴史の書物を読むことを好んだ。自ら各地を旅行し、書物に書かれたことを実際に自分の眼で見て確かめることを望んだ。54年の生涯のうち、20年余りの期間、中国全土を旅行し、その範囲は現在の中国の16の省にも及んだという。
 年会には、江蘇省の旅行社を中心に内モンゴル、新疆、海南省などの遠方の地域も含め全国から約300社の旅行社が、金持ち村として中国で有名な江蘇省の華西村に集まった。歓迎宴や昼食会を利用して、役員となっている旅行社を中心に挨拶をしたところ、200枚以上用意していた名刺をほぼ配りきってしまった。
交流会では、旅行社の成功談やネット販売のノウハウの講演などを行っていた。その交流会のプログラム一部として、パワーポイントで観光PRのプレゼーションを行った。また、静岡便を利用した商品を紹介する武漢TVの旅行番組「悠游天下」を放映した。実はこれが大変好評で、すぐにその商品を取り扱いたいという申出をしてきた旅行社が、何社か現れた。映像を用いて実際の旅行商品をPRすることが、想像以上に強い説得力を持つことが分かった。
また、多くの旅行社と知り合える機会となり、当然のことではあるが、中国の地域では本当に多くの旅行社が活動しているという実態を知り、改めて市場の可能性を実感した。例えば、上海のすぐ隣で財政的にも非常に豊かな江蘇省であるが、その東北部の黄海沿いに塩城市という都市がある。ご存じの方は余り多くないだろう。江蘇省では一番広い面積の市で820万人もの人口を擁し、日本企業の誘致にも大変熱心な都市である。その塩城市から参加した旅行社が、静岡への送客に大変強い関心を示していた。今年の春節休みには、800人を台湾へ送客した実績があるが、これからは日本への送客に力を入れたいと言う。このように上海周辺にも、開拓できる市場が残されている。
徐霞客旅行商商会のような業界団体と交流する中で、静岡の存在感を増していくことは、旅行展示会などに出展するよりも効果が高いかもしれない。展示会には、自らのPRのために来場する者も多く、出展ブースで待ち構えていても反対に営業をされる経験もよくあり、一体何のための出展なのかと考えてしまうことがあるからだ。


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