ヨーロッパ駐在員報告



2001年11月 社会・時事
駐在員 : 森貴志


    ・ベルギー上院安楽死認める
     ベルギー上院は、末期がんなど治療が不可能で深刻な苦痛を受けている患者に安楽死を認める法案を賛成44票、反対23票、棄権2票の賛成多数で可決した。法成立には今後、下院での承認が必要であるが、承認されれば、オランダに次ぐ世界で2番目の安楽死法となる。
     同法案によると、安楽死が認められるのは、完治する見込みがなく、肉体的または精神的に継続的な苦痛を受けている患者が、意識がはっきりしている段階で意思表示を繰り返し行ったと確認された場合に限定されている。
     また、オランダの安楽死法が未成年者も含めているのに対し、ベルギーの法案については、成人のみを対象と指定いる点や、病状についても、数年にわたって苦痛を余儀なくされる患者に限定するなどと条件を厳しくしている。

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