中国駐在員報告
2015年3月 行政
駐在員 ： 井口真彦
2月17日、富士山静岡空港と浙江省の寧波櫟社（れきしゃ）空港を結ぶ連続チャーター便が就航した。昨年12月の杭州蕭山便に続き、浙江省で２つ目の静岡直行便の実現である。
寧波櫟社空港を初めて訪ねたのは、昨年の７月。その前月に寧波で開催された「寧波浙江投資貿易商談会」に出展した際、同空港事務局のＹ主任が本県ブースを訪ねて来てくれたため、名刺交換をしてひとしきり話をした。
寧波市は、浙江省の省都杭州市と同様に副省級市に位置付けられている大都市で、800万人近い人口を有し、宋・元の時代から日本の仏僧が遊学したり、貿易も盛んだったりと、日本との関わりも深い。
折しも、日本を訪れる中国人観光客数の回復、増加が話題となり、事務所へは中国各地の空港からのチャーター便の話も増えてきた頃。杭州便も実現していない段階で、寧波便の実現までにはしばらく時間がかかるだろうと思ってはいたが、見ておく必要はあると思い、Ｙ主任を頼って初めて訪れたのである。
当時の報告には、「まずはチャーター便就航先候補として、旅行会社・空港会社に働きかける価値はある」と書いたのだが、後から聞いた話によれば、既にその以前から寧波側の関係者の間で検討が進んでいたようである。
その後、本県チャーター便の関係旅行会社から連絡があり、県の施策の具体的な説明などのやりとりが始まった。県幹部が空港を訪問する際には、Ｙ主任に調整の労を取っていただいた。
当該直行便も、杭州便と同じく、当初は連続チャーター便として催行されている。当所としては、近い将来の定期便化を見据え、当該路線及び静岡県のプレゼンスの向上と路線の維持拡大に努めたい。
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