東南アジア駐在員報告
2019年3月 経済
駐在員 ： 竹田 敏彦
マニラにおいて、旅行博「Travel Tour Expo 2019」が２月８日〜10日までの３日間開催された。会場であるマニラ・ニノイ・アキノ国際空港近くの「SMX Convention Center」では、世界各国の政府観光局、観光関係団体及び旅行会社が出展し、それぞれの地域及び商品をＰＲした。
2018年のフィリピン人訪日者は50万人を超え、前年から約20％と高い伸びを示している。東南アジア全体で見ても、タイに続き２番目に多い方が日本を訪れている重要なマーケットである。また、好調な経済が続いていることに加え、日本への旅行者がまだまだ少ないという状況から他の東南アジア各国と比べても大きな潜在力を持っている。
ＨＩＳ社のブース内に設置した静岡県コーナーでは、「富士山」、「ショッピング」、「桜を含む花全般」について多くの質問を受けた。県関係の観光施設では、御殿場プレミアムアウトレットにたくさんの方が訪れているとのことだ。また、他の東南アジア各国では、河口湖（山梨県側）の人気に押され気味の富士山観光であるが、フィリピンでは河口湖の知名度はまだ低く、「静岡県側の富士山」に多数の方に訪問いただける可能性を感じた。
多くのフィリピン人旅行者は、親族・知人のＳＮＳを参考に旅行先を決めているとのことである。静岡県には15,000人を超えるフィリピン人住民が生活しており、これらの方から力を借りて静岡県をＰＲすることも考えられる。
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