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ヨーロッパ駐在員報告2002年9月 経済 大洪水で保険会社の業績悪化
欧州最大のドイツの保険会社アリアンツは8月29日、同社の純損失額が5億5,000万ユーロ(約640億円)に上るとの試算を発表した。声明によると、保険契約を結んでいる被災者へ8億ユーロを超える支払いが必要になるとのことである。 一方、ミュンヘン再保険は同日、2002年第2四半期の税引き前損益が13億2,100万ユーロの赤字となったことを明らかにした。前期は48億ユーロの黒字だったが、昨年の米国テロ事件に伴う保険金支払いや株式投資に対する評価損などで経営難に陥っている米国の子会社への支援が主な原因とのことである。同社は、洪水被害による損失額は5億ユーロを下回るとしながらも、今年の純益見通しに影響がでるのはやむをえないとしている。 また、スイス再保険も同日、洪水被害による損失額は2億5,000万フラン(約200億円)になるとの見通しを発表した。 |
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