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北米駐在員報告
2000年12月 行政 駐在員 : 若梅 真樹
米移民労働者過去最大に
ニューヨーク・タイムズによると、米国で就業する外国生まれの移民労働者数が99年に1,570万人になり、96年に比べ17%も増え、米国の労働者全体に占める割合も12%と過去70年間で最大を記録した。
米国に合法的に入国する移民が年80万人に上る一方、不法入国者数は年30万人と推定され、全移民労働者のうち約500万人は不法滞在者といわれている。
中でも人手不足の農家で農作物の収穫を手伝う不法入国メキシコ人季節労働者が増加しており、全米160万人の農家への季節労働者のうち52%は不法滞在者と見られている。これらの外国人は、カリフォルニア、テキサスだけでなくペンシルベニアなど他の地域へもひろがっており、収穫方法の変更などで、不法移民に依存しない代替策を実施しているところもあるということだが、不法労働者を雇用する農家にとっても、人手不足のため安い労働力が是非とも必要と、苦しい立場に立たされているという。
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