東南アジア駐在員報告
2020年9月 社会・時事 駐在員 : 福田 渉
毎年4月になると、シンガポールに新しい日本人駐在員がやってきて、新任の挨拶回りを行ったり歓迎会が開かれたりするものだが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で多くの駐在員が入国できずにいる。最近になって少しずつ新任の駐在員とお会いできるようになってきたが、入国の準備や手続きには相当な苦労があるようだ。出入国に際してPⅭR検査が必須であることや入国後14日間の待機措置があることなどである。
待機措置の場所については、8月に日本で第二波によって再び感染が拡大したため、政府が指定する隔離施設で待機しなければならなくなった。しかし、幸いにも滞在する施設はシンガポール国内の四つ星や五つ星の高級ホテルが指定されることがよくあるようだ。2018年に米朝首脳会談が行われたシャングリラホテルに滞在した人もいた。14日間で2,000ドル(約16万円)だそうだが、通常は倍以上の費用が必要だ。シンガポールの最高級ホテルの部屋に滞在できるのは羨ましいように感じるが、部屋の外に一歩も出られず食事もお弁当だけの生活を14日間経験した人にとっては大変な苦労だったようだ。やはり、以前のように自由に旅行ができる日が待ち遠しくなるばかりだ。
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