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ヨーロッパ駐在員報告
1999年12月 経済 駐在員 : 森 貴志
グリーンピースが電力供給
環境保護団体のグリーンピースは、ドイツのシュヴェービッシュ・ハル市営電力と提携して、来年1月から全国で環境に優しい電力「グリーンピース・エネルギー」を販売すると発表した。
これは、原子力エネルギーの利用断念と温室効果ガスの排出量削減を目指すもので、供給電力の50%は風力、太陽光、水力発電およびバイオマスの再生エネルギーで賄われる予定。ただ、これら再生エネルギーは供給量が天候に左右される欠点を持つため、供給電力の残り50%は、発電と廃熱利用の組み合わせにより確保する計画である。
グリーンピースによると、輸入電力には原子力エネルギーが含まれる可能性が高いため、電力は全て国内で調達される。気になる基本料金は、一般の電力と比べて割高になるという。
注)1999年よりEU域内の電力の自由化が実現。ドイツには、隣国フランスなどから安価な原子力による電力が供給される可能性が高い。
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