中国駐在員報告
2020年7月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
5月12日、上海市政府は展示会再開に向け「展示会活動と防疫コントロールを統一的に実施するための通知」を発した。この通知を受け、同市の展示会業協会が作成したガイドラインに基づき、今年3月開催予定で延期されていたSEMICON CHINA2020(半導体関連の展示会)が6月27日から29日まで上海新国際博覧中心(上海市浦東区)で開催された。
来場者は、名前、身分証明書番号の事前登録が必要で、入場の際に顔認証、健康コードが「緑」(14日間以内に中、ハイリスク地域に行ったことがない証)であることの確認、体温検査が行われた。
この展示会に1,000社を超える企業が出展した(昨年度1,200社)。なお、来場者数は、期間全体で2万5千人に制限された(昨年度の25%程度)。
この展示会は、半導体の設備や技術をPRするため、ほとんどのブースで実物を展示し、説明するスタッフも配置していた。オンラインで展示や商談を行っているブースは少なかった。海外企業は、韓国、ドイツ、台湾のみであった。韓国大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のブースはオンラインで商談会を行っていた。新型コロナウイルスの影響で展示会に参加できない企業が多かったためとのことである。
入場口では1m間隔で並ぶよう、床に足のマークを貼り、案内していた。来場者はマスク着用が必須であり、およそ95%の者がマスクを着用していた。会場内には係員が消毒液を提供する場が設けられていた。
上海市では、上海市外からの来訪者を除き、ここ2ヶ月以上、新型コロナウイルス感染者が出ていない。上海市の経済活動は通常の状態に戻りつつある。
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