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東南アジア駐在員報告
2013年1月 社会・時事 駐在員 : 長谷川 卓
毎年恒例となっている、シンガポール最大の商業地区オーチャードロードのクリスマスイルミネーションだが、2012年の人気は、今一つのようだ。今回は赤、黄、金がテーマ色となったことから、クリスマス後に続く旧正月飾りを連想させる、減退気味の景気を反映してか色使いが地味になったのではないかと、12月22日、ストレーツタイムズ紙が特集記事で伝えた。シンガポール人は、このイルミネーションを国を代表するイベントとして誇りにしていることもあり、毎年厳しい評価が下される。
筆者がシンガポールに赴任して以降、毎年参加しているシンガポールマラソン(12月第1日曜日早朝)のスタート地点として、このイルミネーションを楽しみにしていたのと同時に心配していたことが、メインスポンサーが日系企業の日立から韓国の家電メーカーに交替するのではないかということだった。2012年も日立がスポンサーを維持したが、現在のシンガポールや東南アジアの家電市場のシェアを考えるとサムソン、LGにいつ替わってもおかしくないと感じるので、毎年祈るような気持ちでイルミネーションが始まるのを見ている。
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