東南アジア駐在員報告



2003年12月 その他
駐在員 : 橋本勝弘


シンガポール 中国からVIPクラスが健康診断パックツアーに

    観光庁(STB)は、シンガポールの高い医療水準を武器に、外国人患者を誘致する「シンガポール・メディシン」を打ち出しているが、11月中旬、医療サービスで北京から来訪したパッケージ・ツアー客の模様をラッフルズ病院で公開した。
    ツアー客は、チャンギ国際空港に到着した後、セントーサ島でゴルフを楽しむ班とスパ体験班に分かれ、翌日の午前中、ラッフルズ病院で健康診断を受けた。午後には、スタークルーズの大型客船スパー・バーゴに乗船してマレーシアのランカウィ島、タイのプーケット島へ向かい、3泊4日の旅を楽しんだ後,シンガポールに戻り、北京に帰る行程となっている。
    参加費は3,000シンガポールドル(約20万円)で、参加者は、シンガポールの利点として、@医療環境がよく快適、A医療従事者が中国語を話すことができる、B医師の水準が高いことを参加理由に挙げている。
    STBの統計によると、昨年訪れた外国人患者は21万1,600人に上り、前年比12%増加したとのことでる。特に、巨大な潜在市場である中国に積極的な働きかけをしていく方針である。
    先日、開催された対日投資セミナーで行ったプレゼンテーションの後、Fuji Pharm Valley Initiativeに関心を示し、詳細な資料を求めてきたセミナー参加者がいた。シンガポールは国としてもバイオ産業育成に力を入れており、本県の先端医療・健康産業集積構想にASEANからも人を惹き付けられるものと思う。

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