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東南アジア駐在員報告
2003年3月 政治 駐在員 : 岩城 徹雄
マレーシアで非同盟諸国会議開催
2月20日から25日までマレーシアの首都クアラルンプールで第13回の非同盟諸国会議が開かれ、クアラルンプール宣言とイラク問題についての特別声明などを採択した。このうちイラク問題については、議長国のマレーシアがイラク攻撃に非同盟諸国全体として反対するとの考えで調整を図ったが、武力行使を支持する国についても非難すべきとの意見やこれに反対する意見などが対立し難航した模様である。イラクに対する武力行使には反対することを基本原則に、国連の査察にイラクが協力すれば経済制裁を解除すべきとし、また、イラクにも国連決議を守るように求めることで落ち着いた。
同会議期間中に開催されたビジネスフォーラムでは、マハティール首相が、先進国が開発途上国でのビジネスチャンスを狙っている現状を踏まえ、開発途上国自身にとってもチャンスであり利用すべきだと説き、開発途上国同士の経済協力強化を目的とする非同盟諸国会議の経済評議会の新設を提案した。
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