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東南アジア駐在員報告
2002年7月 経済 駐在員 : 岩城 徹雄
シンガポールで通信関係展示会開催
6月17日から21日までシンガポールの国際展示場「シンガポールエキスポ」で、域内最大規模の情報・通信技術展示会「コミュニック・アジア2002」が開催された。
ここ数年、ワイヤレス通信技術などがクローズアップされているが、例年同様NTT社のiモードにも関心が寄せられていた。昨年までは日本以外での実績が今ひとつであったiモードだが、昨年から今年にかけてヨーロッパ数か国でサービスが始まり、また本年6月20日からは台湾でアジア初となるサービスが始まり、ヤマハ関連企業も着メロ配信サービスを行うなど、徐々に広がってきている。このような状況下での展示会出展で、またアジアの中では次のターゲットとしてシンガポールが捕らえられており、近いうちにサービスが始まるものと見られている。
ノキアなど欧米系の携帯電話が圧倒的に大きなシェアを占める東南アジアでは、会話のほか、SMS(ショート・メッセージ・サービス)とよばれる携帯電話同士のメールの利用が多い。インターネットの電子メールとのやり取りや情報へのアクセスはなく、今後の需要は大きいものと考えられる。展示会会場で話を聞いたNTTの担当は、ヨーロッパやアジアでは提供するサービスと料金との比較による満足度がこれからの成否を決するだろうと見通しを語り、今後の展開に期待をかけていた。
同展示会では、松下やソニー・エリクソンの新型携帯電話機の発表も行われた。
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