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ヨーロッパ駐在員報告
2001年1月 経済 駐在員 : 森貴志
21世紀初めの世界経済牽引は欧州から
ケルンにあるドイツ経済研究所(IW)のフェルス所長は、現在欧州の景気が上昇機運にあり、90年代の世界経済が米国に支配されたように、21世紀初めの10年は欧州が主導権を握ることになるだろうとの分析を発表した。その理由としては、欧州連合(EU)の東方拡大推進による中・東欧市場の開拓を挙げている。
同所長によると、欧州の輸出産業は国際競争力に秀でており、企業の投資が引き続き活発であるほか、ユーロ圏の金利が低いことや域内諸国の多くが減税を実施、あるいは計画していることが好要因となっているとしている。また、欧州では新分野である情報技術(IT)がまだ発展途上にあり、今後大きな可能性を秘めているとしている。
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