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ヨーロッパ駐在員報告2002年12月 社会・時事 欧州に吹き荒れるストライキ
イギリスでは11月22日から全国の消防士が40%の賃上げを求めてスト入りし、26日にはロンドンを中心とした公立小中学校の教員も賃上げを求めてスト入りした。 また、フランスでは25日夜から航空管制官のストが始まり、70%近い航空機の発着がキャンセルとなり、その他にも、26日には鉄道、郵便局などの公営企業が、民営化反対や年金改革反対を掲げ、全国で抗議行動を行った。 イタリアでは、工場閉鎖や従業員のレイオフが伝えられる自動車大手フィアットの従業員を含め、2万人以上の労働者が雇用削減を含むリストラ策への反対を訴えローマ市内をデモ行進した。 イギリスの有力紙「Financial Times」も11月27日付けの一面で、イギリスのウォリック・ビジネス・スクールのシッソン名誉教授の、今回のストの波は1990年代からずっと賃金を押さえられてきた「公共部門の不安の表れ」とするコメントも紹介して、今回のストライキを大きく報じた。 |
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