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北米駐在員報告2002年12月 経済 米市場での日本企業の台頭
燃料電池車の導入に関し、「燃料電池の技術が一般に理解されるための性能データの収集にはまだまだ道は長い」とのアナリストからの厳しい見解が出ている一方、ニューヨークの投資信託会社ニュー・オータナティブズ・ファンドのショーエンワルド社長は、「燃料電池車の普及には数多くの問題があるものの、その解決は不可能ではない」と燃料電池車に将来性を見ている(3日付同紙)。 ホンダは、燃料電池リースにおける積極的活動を展開させる一方で、熾烈な競争が行われている小型飛行機市場で「空飛ぶシビック」の開発をも推進している(3日付けウォールストリート・ジャーナル)。来年テスト飛行が予定されるホンダの小型機は、従来と比べ20%ほど燃料を節約、改善することを目指しており、それが実現できれば競争が激しい市場でもかなりの足場を確保できる可能性があるとの見解もある。 しかし、同紙は、1980年代中頃、三井重工による米小型機市場参入が困難であったこと、今年初めに4人乗り試作プロペラ機のテスト飛行に成功したトヨタは、外部からの批判的反応を受け開発を中止したこと、小型機を「空のタクシー」とするには価格上の問題があることなどを挙げ、「ホンダの思惑通りに同事業を推進させることは容易ではない」と結んでいる。 |
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