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中国駐在員報告2009年2月 経済 世界的金融危機の中でも躍進する中国経済 しかしながら、それでも、2008年の名目GDPは30兆760億元（日本円換算：約394兆円）となった。また、2008年の消費者物価指数(CPI)は、前年比5.9％の上昇となっている。 この発表に先立つ1月14日に、同じく国務院統計局から、「2007年の国内総生産（GDP）が、25兆7,306億元（同：約335兆円）に最終的に確定し、前年比伸び率を、これまで公表していた11.9%から1.1%上昇の13.0%に修正した。」と発表された。 2007年のGDP上位3カ国は、速報値ではアメリカ合衆国、日本、ドイツであったが、確定値では、中国はドイツを抜き、日本に次ぐ、GDP世界第3位となった。また、2008年のGDPも、現段階の速報値で、引き続き世界第3位となっている。 2ケタの成長率により、高度成長を続けていた中国経済は、2008年が9.0%と、1ケタの成長率になっているが、欧米や日本が低成長の時代となった時期であることを考えると、「高度経済成長」といえなくもない。 しかしながら、中国経済にとっても、現在の世界的な金融危機は、非常に大きな影響を与えている。特に、中国沿岸部地域（遼寧省から広東省まで）の都市部に流入している「農民工」は、中国の農村部からの「出稼ぎ」者であるが、世界的な金融危機以降、農民工の働き先である工場等が生産調整や工場閉鎖に追い込まれたことにより、農村部に膨大な数の農民工が滞留しており、職場を失った人々に対する社会保障の問題により、社会不安を引き起こすのではと懸念されている、 「今年もよい年でありますように。」と、願いを込めた春節（中国の旧正月）のお祝いイベントや報道もたくさん出たが、世界経済の安定のためにも、中国経済は堅実に進展してもらいたい。 (注)換算レートは、各年のGDP算出時のレートにより年間を通じて 計算されている。 （参考）2007年のＧＤＰ関連データ （単位：元）
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