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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2012年2月 経済
駐在員 : 長谷川卓


    1月9日〜14 日、静岡県経済産業部は県内企業11社12人からなる投資環境調査ミッション(以下「訪問団」)をインドへ派遣した。
    ○第11回インドオートエキスポ2012視察
     1月5日〜11日、デリー市内の展示場Pragati Maidan(プラガティ マイダン)において開催されたインド最大の自動車、二輪車の展示会。前回2010年開催時には200万人を集めた同展示会だが、今回は会場が狭いことから7万人/日の入場制限を設けていた。にもかかわらず、非常に人気が高く、7日間の合計来場者数は入場制限数49万人を超える70万人になったと報告された。
     1月10日(月)午後に会場を訪れた訪問団が見たのは、人、人、人。当然なのだが、そのすべてがインド人なことに圧倒された。マルチスズキ、タタなど人気メーカーのパビリオン前には2〜3時間待ちの長い列ができ、開場時間内に果たして入場できるのかがわからないような状況にも関わらず辛抱強く待ち続けるインド人の姿があった。「モーターリゼーション到来」と言った感のあるインドの現状を垣間見る思いがした。
     訪問団は、主催者団体の一つであるインド自動車部品工業会(ACMA)との意見交換会を含めて滞在時間3時間という限られた中で、ACMAの配慮により、部品メーカーパビリオンとトヨタパビリオンだけを優先見学することができた。が、インドを直に感じるには、やはりあの長蛇の列に並び、苦労してでもタタの新型車「ナノ(NANO)」やマルチスズキの誇るインドカーオブザイヤー車「スイフト(SWIFT)」を見るべきだった。視察時間を約2時間しか取っていなかった事前の情報収集不足を悔やんだ。
    ○日系企業現地法人訪問
     1月11日にウッタルプラデシュ州ノイダにあるヤマハ発動機褐サ地法人「India Yamaha Motor Pvt Ltd(IYM)」を、1月12日にタミルナドゥ州チェンナイにある鰹ャ糸製作所現地法人「India Japan Lighting Pvt Ltd(IJL)」を訪問した。
    IYMの同工場は、約52万台/2011年を生産。現在、最大100万台/年まで生産を可能にするため、工場レイアウト等の再編整備を行っているが、今後さらに成長が続くインドの二輪市場に対応するため、現在新たな工場建設地を探している。IJLはルーカスTVS社との合弁により設立。チェンナイ工場の他にデリーにほぼ同規模の工場を持つ。主な販売先はマルチスズキ。やはり需要は増加しているが、品質維持が重要なため少しずつ増産体制を整備していかざるを得ない状況とのこと。
     投資に当たって、製品配送、部品調達に直結する物流事情・道路状況、労働問題、電力等インフラ整備状況、インド独特の複雑な税制度など様々な問題点についてお聞きすることができた。日本を代表する大企業でもインドへの投資は相当厳しいが、投資の見返りとしては巨大な市場が待っていることを改めて知ることができた訪問となった。
    ○タミルナドゥ州政府工業省ガイダンスビューロー訪問
     1月12日に訪問。同州の投資環境に関するブリーフィングを受けた。インドで最も外資系企業の誘致に熱心な州と言われているだけあって、自動車、IT、食品加工等の産業集積地、3つの国際貿易港の存在、豊富で優秀な技術系労働者の存在など、投資に当たって魅力的な事項が説明された。
     しかしながら、投資に関する敷居が低いとされるタミルナドゥ州のチェンナイ周辺地域でも、道路や都市交通(高架鉄道等)整備など都市インフラ整備が、日本人が安心して生活できるところまで進まない限り、特に日本の中小企業の直接投資にはまだ相当の時間がかかるのではないかと感じた。


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