中国駐在員報告
2022年12月 社会・時事 駐在員 : 浅原 敏治
中国では、多くの日本人が現地の青少年にサッカーを指導している。この指導者の一人で浜松市出身の清水和男さんと面談した。清水さんは、浜名高校卒。セレッソ大阪で活躍され、現在は同クラブからの派遣で中国のプロサッカーチーム「上海海港」のU15監督を担っている。
清水さんによれば、中国では4年毎に開催される全国大運動会(国内最高峰のスポーツ大会)の結果が重視されており、サッカーは運動能力が高く、体格の良い外面的に優れた選手を集めて“勝ち”を目指す戦略が主流で、選手の内面的な能力を引き出し、育てる日本の指導スタイルの浸透に苦慮しているようである。
FIFAワールドカップで日本がドイツとスペインに勝利したことを、中国メディアは「アジアサッカーの水準を世界に知らしめた」と称賛した。うれしい報道である。日本の指導方法が中国で認められるきっかけになることを願ってやまない。国際大会での中国のサッカー代表チームの活躍に注目していきたい。
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