東南アジア駐在員報告
2017年6月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
5月27日から6月23日までの約1か月間、県内緑茶関係企業と連携してシンガポールのハリラヤバザールに出展し、ムスリム市場向けに緑茶のPR販売を行っている。ハリラヤバザールとは、ムスリムが断食を行う「ラマダン」の期間中、主に日没後の食事のために開かれるバザールで、例年、大変な賑わいを見せるイベントである。
静岡県ブースでは、「DRINK SLOW AFTER YOU FAST〜断食(FAST)明けには緑茶でリラックス(SLOW)〜」をテーマに、断食明けの最初の飲み物として、健康的で、ムスリムの好む甘い食べ物とも相性の良い緑茶をPRしている。また、県産緑茶を取り扱う企業4社に、約1か月間、リレー方式で緑茶及び関連商品を販売していただいている。
5月28日の開会式後、ブースを訪れた主賓のマサゴス環境・水資源相に緑茶の健康効果を説明したところ、非常に興味を示され、早速、緑茶を購入していただいた。午後7時の断食明け後には、緑茶を試飲するムスリム客が多く見られた。シンガポールのムスリムは、茶に関してはハラル認証がなくても気にせず飲み、購入する方が多い。また、煎茶に比べて苦味の少ないほうじ茶の方が好まれているようだ。
当事務所では、県産品の販路拡大のために、こうした、日本の食文化を紹介し、市場そのものを広げる取組を引き続き進めていく。
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