東南アジア駐在員報告
2017年9月 経済 駐在員 : 竹田敏彦
8月下旬の観光展出展に先立ち、インドネシア(ジャカルタ)の旅行会社11社を訪問し、静岡観光セールスを行なった。
インドネシアはアセアンの盟主とも称され、地域最大の人口2億6千万人を有する。平成26年11月のIC旅券所持者へのビザ免除以降、訪日旅行者が、年間55万人(観光庁・平成26年延べ宿泊者数)から、78万人(同・平成28年)まで伸びている。今年に入ってからも、さらに訪日旅行者増加のスピードが加速している。
日系、ローカル両方の旅行会社を訪問した中で印象に残った関係者のコメントは次の3点。「中間所得層の増加により、今後も訪日旅行者は増える」、「インドネシアの多くのムスリムは食事にハラル認証までは求めない(豚肉が入っていなければ大丈夫)」、「インドネシア語の日本観光情報が少ないため、友人・同僚等が訪れている定番観光地を訪問する人が多い」。
今回のセールスでは、秋冬に向けて「三島スカイウォーク」、「河津桜」などを中心に売り込みを行ったが、ローカルの旅行会社には静岡という名前を知らない担当者もまだ多い。残念ながら、団体ツアーでの静岡県関係の訪問先は「経由地として浜松市ホテルの利用」、「御殿場プレミアムアウトレットでの買い物」のみというのが現状だ。
弊所では、現地旅行会社の社員向けに静岡県観光地紹介のセミナーを実施するなど、静岡をインドネシア人観光客の定番とするための活動を着実に続けていく。
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