東南アジア駐在員報告



2012年10月 経済
駐在員 : 長谷川卓


     9月7日〜9日、マレーシアの首都クアラルンプールにおいて、国際観光展示商談会「MATTA Travel Fair 2012」が開催された。前回(本年3月開催;4月号トピックスにて報告)に引き続き、東南アジア駐在員(筆者)が、ジャパンパビリオン内に「Home of Mt. Fuji, Shizuoka(ふじのくに・静岡)」の名称で参加、マレーシアで観光誘客活動を行った。
     日本政府観光局シンガポール事務所によれば、フェア開催中の訪日旅行予約者数は1,514人で、過去最多を記録した2010年9月開催時から約16%の増加となり、東日本大震災の影響からの完全復活を示した。
     また、前回フェアで初めて登場した、ムスリム(イスラム教徒)向けに食事や宿泊、訪問先に配慮した、“ハラル(HALAL;イスラム教で「健全な商品や活動」の意)”対応の旅行商品を専門に販売する旅行会社に加え、複数の大手、中堅旅行会社が新たにムスリム向け商品販売専用コーナーを設営し、経済成長を続けるマレーシアで、訪日旅行が可能な中流層が増加していることを示していた。実際、本県ブースを訪れるマレー系マレーシア人の数も増加し、また、ハラル対応に関する指導や助言を行うコンサルタントからの引合い・あっせん依頼もあった。
     東南アジアでは、シンガポール、タイに続き、マレーシアは、今後も訪日旅行者数の増加が期待されるため、観光振興に力を入れる自治体がこぞって誘客活動を行っている。次に人気商品が伝播するインドネシア、フィリピンといったさらに大きな旅行市場を持つ国への影響も考えると、マレーシア市場への取組みは重要である。

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