東南アジア駐在員報告
2009年8月 政治
駐在員 : 長谷川 卓
インドネシア・・・ユドヨノ政権二期目はテロとの戦いから
一期目の実績から、二期目に向けて順調なスタートを迎えるとみられた17日午前8時、首都ジャカルタの2つの高級ホテルで自爆テロ事件が発生、外国人を含む死者9人、負傷者50人以上の大惨事となった。
今回の事件は、東南アジアで活動するイスラム過激派組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の関与が報道されており、ユドヨノ政権のテロ根絶を目指したJI幹部の一斉逮捕などの取組みが、一定の成果を上げたと言われる中での惨事であり、インドネシアの社会、経済に与える影響は大きい。
標的とされた2つのホテルは中国系インドネシア人財閥が所有する。同国は、富裕層を占める少数の中国系と、中間層、貧困層を占める大多数のプリブミ(純インドネシア人)で構成される。着実な経済成長を続ける中で、取り残される貧困層の不満は大きい。経済格差、貧困問題と民族、宗教問題が結び付くと、容易に事件が起きるのはいずれの国も同じか。
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