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ヨーロッパ駐在員報告
1999年6月 経済 駐在員 : 森 貴志
・ 欧州のインターネットによる電子商取引
欧州ではドイツと北欧諸国で電子商取引が盛んで、普及度はインターネット発祥国の米国を抜いているとの報道記事が英国の新聞に掲載された。以下はその内容である。
米国企業では営業課など実際に商取引に携わる部門が中心となってプロジェクトを進める傾向があるのに対し、欧州企業では情報技術(IT)部門が主導になっているという特徴がある。
しかし、英国の製造業界では普及が他の欧州諸国と比べて遅れているこ
とが英国貿易産業省,製造業社協会、IBMの共同調査で明らかになった。
国内の製造業社200社以上を対象とした調査では、94%がインターネット
や電子メールを利用しており、自社のウェブサイトを持つ企業は77%にの
ぼっているものの、インターネットを本格的な商取引に活用している企業
は極めて少なく、もっぱら世界に向けた情報発信や取引先とのコミュニケ
ーションに使われている。これは企業の上層部の間でインターネットの利
用可能性に対する認識が不足しているからであると指摘されている。
この英国の傾向は、日本にもあてはまることであり、中小企業において
も商取引が今後ますます全世界的になっていく中、インターネットの活用
を実際の商取引にまで活用していくことが急務となろう。
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