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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2006年8月 社会・時事
駐在員 : 獅倉 浩


    マレーシアにとって初めての2国間EPA(注1)である、日本マレーシア経済連携協定(JMEPA)が7月13日に正式に発効し、今後更なる両国の経済交流が期待される。
    そのマレーシアの首都クアラルンプールは、7月から9月にかけて中東から避暑に訪れる観光客で賑わう。日中の気温は摂氏30度を超え、湿度が高いクアラルンプール。日本人の感覚ではとても蒸し暑く、避暑に来ると言われてもピンとこないが、この時期の中東地域は日中の気温が摂氏40度を超えることから、「避暑」になるのだそうである。
    マレーシアはイスラム教信者が多く、食事を始めとする様々な宗教的習慣の面で敬虔なイスラム教信者である中東の人々にとっても過ごし易く、また交通機関や、近代的なホテルが充実している等、生活の利便性がよいという理由からクアラルンプールを選ぶというのである。この現象は、2001年の9・11米国同時多発テロ以降、中東に対する偏見が高まっているアメリカやヨーロッパ諸国への旅行が難しくなったことから顕著に増えているということだ。

      中東の敬虔なイスラム教徒の女性といえば、目の部分だけが小さく開いている真っ黒いベールを頭から被る、あの神秘的ないでたちが思い浮かぶ。中東の敬虔な信者ほどその戒律を厳しく守るので、クアラルンプールのホテルやレストランは色々な工夫で対応している。例えばある高級レストランでは、テーブルの間を背の高いパーテーションで仕切り、食事をするときにベールをめくり上げた女性の顔が他の客には見られないように工夫している。あるホテルでは、夜9時以降のプール使用を女性に限定し、水着になった彼女たちが男性の目に触れることなく泳げるように配慮している。
      マレーシア観光省は、今年の中東からの観光客数は、昨年の30%増の20万人で、8億リンギット(注2:日本円で約220億円)を支出するものと予測しており、これは今年の外国人による観光収入の約3%に相当する。
     
        注1 EPAとは、経済連携協定のことであり、自由貿易協定の要素を含みつつ、締約国間で経済取引の円滑化、経済制度の調和、協力の促進等市場制度や経済活動の一体化のための取り組みも含む対象分野の幅広い協定である。

    注2 リンギットとは、マレーシアの通貨で、交換レートは7月現在、
    100円=3.63リンギットである。


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