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中国駐在員報告
2000年4月 社会・時事 駐在員 : 今村理一郎
中国人派遣社員の保険料引き上げ、上海で来月スタート
上海市は来月から、外国企業の中国人職員を対象に、社会保険料(養老保険、失業保険、重大疾病保険)の算出基準となる養老保険料基準額(基数)を引き上げる。企業によっては、社会保険料負担が従来の2〜3倍に増える見通し。人件費コストに大きな影響を与える調整とあって、日系企業の多くが対応に追われている。外国企業への派遣社員に対する社会保険基準の調整は、広州などでも予定されているもようで、今後は各地でも注意が必要となりそうだ。この調整で、企業によっては、人件費コストの増大が予測され、日系企業の常駐機構の間にも「唐突な大幅引き上げなので大変だ。派遣機関に1度詳細を聞きに行ったが、申告はまだ」「通知は来たが、様子をみている」「派遣機関に3回以上出向いた」などの声が挙がっている。「会社負担にしていた保険料の個人負担分を、日本と同様、職員本人に負担させるなどの対応策を検討中」という企業もある。
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