東南アジア駐在員報告
2018年1月 経済 駐在員 : 竹田敏彦
11月下旬、ベトナムに進出する県内企業関係者等を対象に、進出企業同士のネットワーク構築と、進出企業及びベトナムローカル企業との関係作りのため、ハノイにおいてビジネスセミナー及び交流会を、今回初めて開催した。
第一部のビジネスセミナーでは、日系企業とベトナム企業とのマッチングをテーマとしたパネルディスカッション及びベトナム地場企業関係者とのマッチングを実施。「日系企業とベトナムローカル企業とのマッチングに必要なもの」をテーマに議論をした中で、ベトナム企業からの日系企業に対する意見・要望として、取引先評価基準の明確化、出会いの場の提供など率直な発言があった。一方、日本側からは、ベトナム人及びベトナムローカル企業の実務能力の高さは評価しながらも、社員の定着率が低く、経験を積んだ社員が育ちづらいなどの課題が挙げられ、それぞれの意識の違いについて確認する貴重な機会となった。
第二部の交流会には、静岡県企業関係者に加えて、ジェトロなど企業をサポートする公的機関関係者も参加し、経営・労務管理等、業務上の課題について、ざっくばらんな意見交換が行われた。
当イベントに参加した県内企業関係者からは、「ベトナム企業の生の声を聞けてよかった」、「ベトナムに進出しているほかの静岡県関係企業と繋がりができてよかった」など、好意的な評価と次回のイベントへの期待の声が上がった。
県内に本社を持ちベトナムに進出する企業は67社、82事業所(静岡県・平成29年)。今回のイベントはこれら企業を対象とした初めての取組みであり、弊所では、今後もベトナムを含む東南アジア各国の静岡県関係企業をサポートしていく。
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