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中国駐在員報告2004年2月 その他 上海で日本主催の観光展を開催
今回の上海でのイベントは日本が中国で単独で行う大規模な展示会としては初めての試みで、地方自治体や観光関連団体、航空会社、上海を中心とした中国の旅行会社など93団体が参加した。静岡県からも(財)静岡国際園芸博覧会協会及び伊豆地域の旅館の連合体がそれぞれブースを出して4月8日から始まる花博や伊豆地域の観光PRに努めた。両日ともに雨模様のあいにくの天気であったが1万8千人を超える人が会場に詰め掛け、しかも大半の人が何らかの日本語を話すなど日本への関心の高さがうかがえた。 中国では生活水準の向上と年3回の大型連休が始まったことにより旅行ブームが起こっており、旅行はすでに一般的なレジャーの一つになっている。海外旅行に出かける人も年々増加し、2001年には年間出国者数が初めて1千万人を超え、延べ1,213万人に達した。このうち私用による出国は700万人で、アジア地区における新興旅客輸出国となった。 一方、日本への観光客誘致を進める上で問題になっているのが訪日観光ビザ発給体制の問題である。現在ビザの発給対象地域は北京市、上海市、広東省の3地域に戸籍を有している人に限られており、浙江省や江蘇省等から対象地域拡大の要望があがっているがまだ認められていない。また、日本国内での中国人の犯罪や不法滞在、不法就労などの問題もあって、事実上審査は厳しくなっており、ビザが下りないためツアーが取りやめになるケースもあり、地元の旅行社にとって日本旅行を積極的に勧められない大きな要素となっている。 |
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