台湾駐在員報告
2018年1月 政治 駐在員 : 内藤晴仁
頼行政院長は、年末の記者会見で、来年の施策目標を「安居楽業」(安心して楽しく暮らし働けること)、「生生不息」(少子化を改善させること)、「均衡台湾」(バランスがとれた発展をすること)とする旨、発表した。
2017年9月に就任した頼行政院長は、労働改革や環境エネルギー対策等、台湾が抱える困難な課題に取り組んでいる。中でも、政治資料の公開や戒厳令施政期のリーダー「蒋介石総統」の像の撤去等を念頭とした「移行期の正義促進条例」を可決させる等、タブー視されている歴史問題の解明にも積極的な姿勢を示している。
頼行政院長が掲げた2018年の施策目標から、今の台湾が抱えている課題を読み取ることができる。所得格差や治安問題、少子化、地方間格差等、いずれも困難な課題ばかりであるが、台南市長時代に「頼神(頼さんは何をやってもうまくいく)」と呼ばれた行政手腕に、世間は大きな期待を膨らませている。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|